ストップ虐待!英国「同棲より結婚を」
英シンクタンクが「同棲より結婚を推進する法改正を求める報告書」を発表した。一昔前なら、わざわざ同棲より結婚を推進する必要はなかったはず。多くのカップルは社会制度としての結婚を自然に受け入れていたと思われる。しかし、この発表の背景にはそうした時代やライフスタイルの違いでは片付けられない深刻な問題がある。
一般的に籍を入れない同棲カップルは、結婚した夫婦よりも別れるのが容易だ。ライフスタイルの多様化から、英国でも結婚せずに同棲を選択するカップルが増えている。ただ、問題は子供がいる場合で、しがらみなく別れられる同棲カップルの子供(婚外子)は単親になりやすい統計が出ている。「風が吹けば桶屋が儲かる」のようなのんきな例えではないが、単親家庭の子供は実両親家庭の子供に比べて3倍から6倍虐待率が高い。さらに、連れ子のようなかたちで実の親以外の大人と一緒に暮らす子供の場合、この確率は50倍にもなるというのだ。これらの確率がただ事でないのは、現在英国の子供の25パーセントが単親家庭で過ごしているという現実があるからだ。
今回の報告書で考えさせられるのは、「同棲より結婚を」というメッセージが、ライフスタイル的なモラルや制度からではなく、子供虐待増加の現実から逆算して導かれていることだ。筆者もライフスタイルの多様化する今日、結婚というかたちだけにとらわれる必要がないとは思う。しかし個人ばかりが尊重される風潮の中で、自由すぎる大人の「とばっちり」を受ける子供たちがいることは、まぎれもない事実だ。カップルでいるのか、結婚するのか、今いちど子供の立場で考えてみるのも必要だろう。
(yummy)
■参考サイト
世界日報社
■参考サイト
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