産科医に「モラルの問題」と二階経産相
東京都内で相次いでいる「妊婦の受け入れ拒否」(複数のマスコミが「拒否」と表現)。9月23日に三鷹市の杏林病院など6病院から受け入れを「拒否」された妊婦の夫がJNNのインタビューに答え、「二度とこうしたことが起きてはならない」と訴えていた。
同番組には、舛添要一厚労相と二階俊博経産相が登場。舛添厚労相は、病院同士のコミュニケーション問題を論じたが、二階経産相は「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」と述べた。
しかし、この二階経産相の発言に対し、ブログや掲示板などに疑問の声が多数寄せられた。具体的には、「誤解を生む発言」「現実を無視した精神論」「不十分な体制で受け入れたらそれこそ責任問題なのに…」などとのコメントがあり、発言を痛烈に批判しているものが多かった。確かに、受け入れ不可能な状況というのもあるのだろうから、病院がそれぞれの責任で受け入れ可能・不可能を判断するしかない。そういう意味では、病院の判断を軽々しく批判することはできないのだろう。
お産には危険が付きもの。それだけに、少しでも安全な分娩とするためには、それを支える病院スタッフが必要となる。産科医の過酷な労働環境が次々と明らかにされているなか、必ずしもスタッフ・設備が十分でない状態での受け入れ断念を「モラルの問題」といって一蹴できるのは何故なのか。二階経産相の発言の真意が問われるところである。
(秋井貴彦)




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