マンネリと違法コピーに苦しむ音楽業界
小室哲哉氏逮捕のニュースで俄然注目を集めることになった日本の音楽業界だが、ここ数年なかなか芳しいニュースを聞くことが無い。
CDの売り上げは下がる一方。ケータイでの配信は好調とはいえ、実際にはCDの売り上げ減をカバーできるだけに至っていないという。CD売り上げ減少の原因は、一説には違法コピーの横行ともいわれているが、そういった意味では「ダウンロード違法化」は音楽業界からの切実な訴えでもあったのか。
一方で、CD売り上げ減少の原因は、国内CDの売り上げを支えてきた、いわゆるJ-POPのマンネリ化と質の低下にあるのではないかという指摘もある。ブログ『音極道』では、J-POPに“王道進行”と言われる安直なコード進行を多用した曲が増えすぎているとの主張をエントリー。この主張を実証してみせた動画とあいまって大きな反響を呼んでいる。
しかし、厳しいのは海外でも同じかもしれない。あのMTV(Music Television)がMTV MUSICと題し新サイトを創設。5000以上のアーティストによる20000曲以上のPV(プロモーションビデオ)の無料公開を開始した。しかも、Youtubeのようにブログなどに張り付けることもできる。ファンにとっては嬉しい限りだが、「無料でここまでサービスしてしまっていいのか」と心配する声も少なくない。
国内でもミリオンが乱発していたような黄金期と比べれば音楽業界は厳しい時代を迎えている。保守的と言われている日本の音楽業界といえども、MTVのようにかなり大胆な業態の変革が迫られる時期に来ているのかもしれない。
(秋井貴彦)




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