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「やらないか」ヤマジュンの正体を探る

- 2008.11.17 17:02

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「やらないか」というフレーズを知っているだろうか?2ちゃんねるなどを中心にネット上では「ホモセクシャル」を指す隠語として定着している。これは、ゲイ雑誌「薔薇族」で1980年代に掲載された劇画「くそみそテクニック」という作品がネタ元となっている。公園のベンチに座って「やらないか」とつぶやく「阿部高和」は、知る人ぞ知るネット発の人気キャラクターといえるだろう。

ネットでの人気が高じて、「復刊ドット・コム」を通じて多数の復刊要望が集まり、2003年には「くそみそテクニック」を収録した「ウホッ!いい男たち」が発売され、4800円という高額にもかかわらずネットだけの販売で5刷と版を重ねるヒット作となった。二次創作も盛んで、Flash や動画だけでなく実際のグッズも作られている。ブログ『月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」」』では、ファンがコミケ用に「自作」した阿部高和のフィギュアなども紹介されているのだが、ついにはTシャツなどのグッズまで登場するとの記事が登場し、非常な注目を集めている。

相変わらず大人気の「くそみそテクニック」「やらないか」なのだが、ひとつ大きな謎がある。作者の「山川純一(通称ヤマジュン)」は今どうしているのか?という点だ。伊藤文學氏から直接伺った話だと、住所も連絡先も不明で、実は山川純一という名前も、伊藤文學氏がその場でつけたペンネームだそうである。にわかに信じられない話だが、あり得る話ではある。なぜなら、連載当時の1980年代は、現在と比べゲイ・カルチャーに対する一般社会への認知が著しく低かった時代である。その頃に、薔薇族に作品を持ち込むことは、かなりの葛藤と逡巡があったと考えられるし、親兄弟や友人・知人には知られたくなかっただろう。

「山川純一さんは今どこに?」という問いに対する、伊藤文學氏の答えは「消息不明であり、もう亡くなっているかもしれない…」とのことだった。あれほど作品が有名になりながらも、本人が名乗り出ないことを考えると、信憑性を感じる話ではある。もしくは、ご本人は、今でもあの劇画を描いたことを後ろめたく感じており、名乗り出る気になれないのかもしれない。また、ご家族も、まさか身内があのような劇画を描いていたとは、当時はもちろん今でも知らない可能性が高い。しかしながら、あの独特の言い回しやギャグセンスが、現在ではサブカルチャーとして高い評価を受けているのであり、ご本人にそのことを伝えたいと考えている人も多いと思う。

山川純一様、もしもこのニュースをご覧いただけたなら、ぜひ「ニフティ株式会社 ココログニュース編集部」までお手紙を!

[月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」渡辺工房]

(鰯島)

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